無限ホンダS2000
硬派なMUGENを象徴する1台
マイナーチェンジで2.2?になったAP2型S2000。ホンダ唯一のFRモデルとしても人気が高い。そのS2000のポテンシャルを最大限に引き出すべく開発された無限仕様。
様々なモータースポーツ分野で活躍する、硬派な無限を検証する。



■ベースはS2000 type V
MUGEN HONDA S2000
かなり低めの車高。カーボンのボンネット。前後に装着されたスポイラー。そしてロールバーとフルバケットシート。これだけでも、このクルマがただものでないことを物語っている。
カーボンボンネットには冷却のためのスリットが設けられ凄みをきかせる。フロントのリップスポイラーはウィング形状で効果が期待できそうだ。リアウィングもまた、複雑な3次元形状。これらのエアロパーツは、風洞実験により形状を決定し空力性能と冷却性能を向上させているという。この外観を見ただけでも気分が高揚してくる。

無限ホンダS2000
一方、インテリアでは、専用のフルバケットシートが2脚装着されている。専用設計のローポジションシートで、座面には低発泡ウレタンを採用し振動を吸収しているという。やる気が感じられる内装だ。

サスペンションは今試乗会中、唯一の車高調整キットを装着。

ホイールは、前後とも「MUGEN GP」
FR:17×7.5J+52/RR:17×8.5JJ+59

タイヤは、「POTENZA RE050」
FR:215/45R17/RR:235/40R17

■まるで競技車のような硬派ぶりが、熱い  
無限ホンダS2000
専用設計のローポジションシートに身を沈めると、アイポイントの低さに感動する。まさにスポーツカーに乗っているという実感。エンジンをスタートすると、薄いシートパッドを通してエンジンの鼓動が伝わる。そして、ますます気分は高まるのだ。この感触は、まさに競技車両のイメージに近い。当然のように乗り心地は固いが、低速で走っていてもクイックに動くハンドリングは感動ものだ。ちょうど、ドライバーの背中を中心にフロントが動くような感じで、「おそらく、ロータススーパー7もこんな感触なんだろうな」と思いながらクルマを走らせた。ワインディング区間に入り、エンジンを回せば再び感動。8500までは一気にまわる。エンジンが、もっと回せ!と言っているようにさえ思えてくるのだ。

シャープなハンドリングと良くまわるエンジン。S2000はまぎれもなく純粋なスポーツカーに変身していた。
硬派な無限の熱い想いが感じられる仕上がりだ。

MUGEN HONDA S2000サスペンション
無限といえば、エンジンチューニング。今回のS2000は吸排気系のみのライトチューンににも関わらず、かなり活発なエンジンに仕上がっていた。その源が、専用のエキゾーストマニホールド、通称タコ足だ。こうしたパーツも、無限では設計から開発・製造まで自社で一環して行っている。製品化にあたっては、何種類もの試作パーツをテストしているという。このタコ足もまた、無限の豊富なノウハウが詰まった逸品なのである。